Quantcast
Channel: 和歌山放送ニュース
Viewing all articles
Browse latest Browse all 786

紀州備長炭植樹祭・18日田辺市で開催

$
0
0
紀州備長炭(びんちょうたん)を扱う都市部の問屋の代表らが育てた「ウバメガシ」の苗木を植樹する催しが、今月(3月)18日(日)紀州備長炭発祥の地・田辺(たなべ)市で行われます。これは、和歌山県と県・木炭協同組合が主催するものです。備長炭の原木「ウバメガシ(ウバベガシ)」の生える紀南地方を中心とした山林では、近頃、害虫「カシノナガキクイムシ」が繁殖し、カシやナラの樹木に寄生して、ナラ菌という菌を発生させて枯らしてしまう、いわゆる「ナラ枯れ」の被害が広がりつつあり、固い幹を持つウバメガシも炭の品質に影響が出るなど対策が求められています。県と協同組合では、紀州備長炭の生産者と消費者が一体となってウバメガシを育てようと、昨年度末(2010年度)に、県内をはじめ、東京や愛知、兵庫などの都市部で紀州備長炭を扱う問屋の代表者にウバメガシの苗を育ててもらう「紀州備長炭の森づくりプロジェクト」をスタートさせ、このたび育った苗木を植樹することになりました。植樹は18日(日)の午前11時から、田辺市秋津川(あきづがわ)の「道の駅・紀州備長炭記念公園」駐車場そばの敷地で行われ、問屋の代表者らが育てたウバメガシの苗木およそ150本が、地元の小学生らに手渡され、紀州備長炭発祥の地・田辺に植樹されます。また、この日公園では「春まつり」も開催されていて、主催者は多くの参加を呼びかけているほか、前日の17日(土)には、みなべ町役場で生産者と消費者による「ナラ枯れ」の勉強会も開かれます。県・林業振興課の中村純子(なかむら・じゅんこ)主査は「ナラ枯れ対策を産地と消費者、それに県が一体となって取り組み、紀州備長炭の安定供給と貴重な森林資源の育成を図るため、多くの人々に関心を持って欲しい」と話しています。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 786

Trending Articles