去年(2011年)12月に就任した大阪駐在の新しい中国の総領事が、きょう(13日)午前、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事を表敬訪問しました。
握手を交わす劉駐大阪総領事(左)と仁坂知事(右)(2月13日・和歌山県庁)
訪れたのは、中国の劉 毅仁(りゅう・きじん)駐大阪総領事です。劉総領事は、中国・吉林省(きつりんしょう)出身で、これまでに中国・日本大使館の参事官や中国外交部アジア局参事官などを歴任したほか、日本の九州大学への留学経験もあります。去年(2011年)12月に大阪駐在の総領事に着任し、きょう(13日)仁坂知事へ就任のあいさつに訪れました。
劉総領事は、きょう(13日)から環境保全の取り組みを視察しに和歌山県を訪れている山東省(さんとうしょう)の環境研修団について触れ「中国では日本の高度経済成長期と同じように、工業と経済の発展の陰で環境悪化が問題になっている。公害を克服した和歌山県から多くを学ぶとともに、中国へ環境保護へのアドバイスをして欲しい」とあいさつしました。これに対して仁坂知事は歓迎の意向を示したうえで「東日本大震災以降、和歌山を含め、全国の食料品産業が放射能の風評被害で困っている。和歌山は全く大丈夫だと、是非伝えて欲しい」と述べると、劉総領事は「必ず上に伝えます」と答えました。そして、仁坂知事から劉総領事に紀州雛(きしゅうびな)が、劉総領事からは仁坂知事に陶器が、それぞれ友好のしるしとして贈られました。
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