「白瀬南極探検隊」が、日本の探検隊として初めて南極大陸に到達してから、今年(2012年)100周年になるのを記念する講演会が、きょう(11日)和歌山市で開かれ、多くの市民が戦前の南極探検隊に思いを馳せました。
「白瀬南極探検隊」は、陸軍中尉の白瀬矗(しらせ・のぶ)を隊長に、和歌山県出身の三宅幸彦(みやけ・ゆきひこ)隊員を含む27人で構成され、戦前の1912年1月28日の未明に南緯80度05分の地点に到達する偉業を達成したことで知られています。きょう(11日)の講演会は、その南極大陸到達からことし(2012年)100周年を迎えるのを記念して、「白瀬南極観測隊」の偉業を永く歴史にとどめていくことを目的に、南極観測隊OB会の和歌山分会が主催して開いたものです。
和歌山市の市立男女共生推進センターで、きょう(11日)午後1時半から開かれた講演会では、「白瀬南極探検隊の時代背景」や「現代の南極観測隊」をテーマにした講演や、南極を扱った日本初のドキュメンタリー映像の上映会が行われたほか、会場の入口で白瀬南極観測隊の歴史や探検成果などのパネル展示も行われ、参加した市民は、厳しい条件の下、100年前に南極大陸に到達した観測隊のエピソードなどを興味深げに耳を傾けていました。
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