和歌山県庁の正面玄関に、きょう(2月1日)から「紀州雛(きしゅうびな)」が設置されました。
きょうから設置された紀州雛(2月1日・和歌山県庁)
これは、3月3日の桃の節句に先立ち、すべての子どもたちが健やかに育つことを願って、県が1996年度(平成8年度)から毎年この時期に設置しています。県庁2階の正面玄関左側にガラスケースが置かれ、その中に、海南市で作られた丸みを帯びた男びなと女びなの一対(いっつい)の座り雛が飾られています。
紀州雛は1937年(昭和12年)に創案されたといわれ、ろくろ引きした天然の木材に下地を塗り、それに漆(うるし)の塗装や蒔絵(まきえ)など、黒江(くろえ)塗りの技法を施した郷土玩具です。戦時中は生産が途絶えましたが、戦後復興し、2004年(平成16年)3月には和歌山県郷土伝統工芸品にも指定されています。この紀州雛は、きょう(1日)から来月(3月)5日(月)まで、和歌山県庁本館2階の正面玄関に飾られています。
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