JR西日本は、あす(17日)ダイヤ改正を行い、特急「くろしお」に新型車両を導入するほか、現在の列車名「くろしお」「スーパーくろしお」それに「オーシャンアロー」をすべて「くろしお」に統一します。
JRによりますと、あす(17日)行われるダイヤ改正では、大阪・京都方面と和歌山・白浜・新宮方面を1日16往復している特急のうち、4往復を新型車両「287系」で運転します。新型車両「287系」は、オーシャングリーンのラインが入った丸みを帯びた車体で、車内では、座席の足もとのスペースを広げているほか、一部にはパソコン用のコンセントなども設置しています。また、車イス用のトイレなど、バリアフリー化も施されているほか、授乳などに対応できる多目的室もあります。紀勢線の特急に新型車両が導入されるのは、15年ぶりです。また、これまでの「くろしお」「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」の3つの特急の列車名を「くろしお」に統一するほか、すべての特急が海南駅に停車します。このほか普通列車も、阪和線の「紀州路快速」と同じ車両が導入され、御坊と和歌山の所要時間が、昼間を中心におおむね3分短縮されます。JR紀勢線のダイヤ改正は、あす(17日)行われます。
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あす(17日)JR紀勢線ダイヤ改正、特急「くろしお」に新型車両登場
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和歌山県警・幹部警察官と職員の人事異動発表
和歌山県警察本部は、今月(3月)22日付けで発令される、警部以上の幹部警察官と職員あわせて256人の異動を、きょう(16日)、内示しました。
主な異動では、刑事部長に上岡洋一(うえおか・よういち)和歌山西警察署長、交通部長に山下晃司(やました・こうじ)警備部長、警備部長に瀧川泰弘(たきがわ・やすひろ)警務部参事官兼首席監察官、生活安全部長に小河原史朗(おがはら・しろう)警務部参事官がそれぞれ就任します。また県内各警察署長には、橋本警察署長に東山一樹(ひがしやま・かずき)生活安全部理事官、かつらぎ警察署長に桃井康(ももい・やすし)警務部教養課長、岩出警察署長に亀位義之(かめい・よしゆき)交通部参事官、和歌山東警察署長に礒崎正三(いそざき・しょうぞう)刑事部参事官、和歌山西警察署長に田村康雄(たむら・やすお)交通部長、和歌山北警察署長に溝端吉廣(みぞばた・よしひろ)生活安全部参事官、海南警察署長に坂部義人(さかべ・よしひと)警備部理事官、有田警察署長に飯田好一(いいだ・こういち)警務部理事官、湯浅警察署長に谷岡雅邦(たにおか・まさくに)警務部監察官、御坊警察署長に和歌山県に出向していた楠俊樹(くす・としき)警視、田辺警察署長に室谷文男(むろたに・ふみお)交通部理事官、白浜警察署長に浦誠伸(うら・まさのぶ)交通部高速道路交通警察隊長、串本警察署長に北出祐司(きたで・ゆうじ)警備部理事官、新宮警察署長に西村俊彦(にしむら・としひこ)警務部理事官が就任します。第1次人事異動は、今月(3月)22日に発令されます。また、警部補以下の警察官と一般職員のおよそ800人規模の第2次人事異動は、今月(3月)23日内示、来月(4月)1日に発令されます。今回の異動では、大規模災害に迅速に対応するため、警備課に災害対策専従の災害対策官1人と津波避難推進官2人を新たに設置します。津波避難推進官の1人は、白浜警察署に常駐し、より地元と密接した災害対応をはかります。また、これまでは、和歌山市周辺に配置されていた管区機動隊のうち、1個分隊を初めて田辺警察署に配置するなど、紀南地方の災害時初動対応力を強化します。このほか、近年増加しているサイバー犯罪の捜査を強化するため、対策室に特別捜査班を新設します。県警は、県民の期待と信頼にこたえる強さとやさしさを兼ね備えた警察を構築したいとしています。
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去年12月の女性ひき逃げ 被告の男に懲役5年の有罪判決
去年(2011年)12月、和歌山市の市道で、ミニバイクの女性をひき逃げし死亡させたとして、自動車運転過失致死や道路交通法違反などの罪に問われた男の判決公判で、和歌山地方裁判所は、きょう(16日)、懲役5年の有罪判決を言い渡しました。判決によりますと、和歌山市今福(いまぶく)の病院事務員・小田晃嗣(おだ・あきつぐ)被告24歳は、去年(2011年)12月17日午前0時ごろ、和歌山市北相生丁(きたあいおいちょう)の市道で、酒を飲んで乗用車を運転し、対向車線へ大きくはみ出して、前から来た榎本智央(えのもと・ちえ)さん当時27歳運転のミニバイクをはねて、榎本さんを死亡させました。検察側は、論告求刑で日常的に飲酒運転を繰り返し、事故を起こした後、酒が抜けるまで逃げていたなどと犯行の悪質性を指摘し、懲役8年を求刑していました。判決の中で、和歌山地方裁判所の溝田泰之(みぞた・やすゆき)裁判官は、「飲酒と睡眠不足で前を見て運転することもできない状態で、運転をした過失は重大」と厳しく指摘しました。閉廷後、遺族らが持っていた智央さんの遺影に対して、小田被告は手を合わせ頭を下げていました。
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御坊市などで震度1の地震
きょう(16日)午後5時55分ごろ、御坊市と日高川町、田辺市本宮町で震度1を観測する地震がありました。震源地は奈良県で、震源の深さはおよそ60キロ、地震の規模を示すマグニチュードは、3.5と推定されています。この地震による津波の心配はありません。
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故・五代目桂文枝「熊野川」記念碑の再除幕式(写真付き)
去年(2011年)9月の台風12号で壊れた、
新宮(しんぐう)市熊野川町(くまのがわちょう)にある故・五代目桂文枝(かつら・ぶんし)さんの記念碑が修復され、きょう(16日)午後、文枝さんの弟子や遺族、それに新宮市の関係者らが参加しての除幕式が行われました。
除幕の瞬間(3月16日・新宮市熊野川町田長)
修復された記念碑は、文枝さんの一番弟子で上方落語協会会長の桂三枝(かつら・さんし)さんや、吉本興業の吉野伊佐男(よしの・いさお)会長、新宮市の田岡実千年(たおか・みちとし)市長らの手で除幕されました。文枝さんが晩年熊野を訪れて書き上げた創作落語「熊野詣(くまのもうで)」の完成を記念して、新宮市熊野川町田長(たなご)の国道168号「道の駅・瀞峡(どろきょう)街道熊野川」の一角に2005年4月建立された記念碑は去年9月の台風12号豪雨で壊れ、文枝一門の弟子や新宮ロータリークラブなどが修復を行い、きょう(16日)完成しました。
除幕後、文枝さんの揮毫(きごう)した「熊野川」の文字を再びステンレス材で作り直した物をはめ込んだ樹齢250年の熊野産天然杉で出来た碑の前で、文枝さんの遺族や参加者らが記念撮影しました。
あいさつする桂三枝さん(3月16日・新宮市熊野川町田長)
この夏、師匠の名跡「六代目・桂文枝」を襲名する三枝さんは「沢山の家屋が流された中で、師匠はここで頑張られたのだと思いました。師匠は心から喜んでいると思います」とあいさつしました。このあと、きょう(16日)午後6時半から、新宮市民会館で「熊野復興寄席」と題して、桂三枝さんや桂文福(かつら・ぶんぶく)さんらによるチャリティ寄席が開かれるほか、あす(17日)は、文枝さんの弟子が新宮市熊野川町や那智勝浦町(なちかつうらちょう)、田辺市本宮町(ほんぐうちょう)でそれぞれ地域寄席を開催します。
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県産業廃棄物協会が暴力団追放大会開催(写真付き)
暴力団を排除する気運を高め、組織をより強固なものとしようと、社団法人和歌山県産業廃棄物協会は、きょう(16日)午後、和歌山市で暴力団追放大会などを開きました。
これは、去年(2011年)7月1日に施行された和歌山県暴力団排除条例の役割を理解し、暴力団排除の気運を高めようと行われたものです。会場の和歌山市北出島(きたでじま)の和歌山県勤労福祉会館・プラザホープには、およそ170人の県産廃協会の会員が集まりました。県産廃協会の武田全弘(たけだ・まさひろ)会長は「今回の大会を機に絆を深め、暴力団排除の気運をより強固なものとしたい」と話していました。このほか、和歌山県警察本部組織犯罪対策課の警察官による県暴排条例の研修会なども行われました。
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JR紀勢線ダイヤ改正、特急「くろしお」に新型車両登場(写真付)
きょう(17日)のJR西日本のダイヤ改正で、紀勢線の特急「くろしお」に新型車両が導入されたのを記念して、JR紀伊田辺駅や白浜駅などで出発式や歓迎式典などが行われ、運転開始を祝いました。
今回のダイヤ改正では、15年ぶりに紀勢線の特急に新型車両「287系」が導入されたほか、特急列車の名前が「くろしお」に統一され、すべての特急が海南駅に停車することになりました。「287系」は、快適な車内空間とすべての人に優しい車両をコンセプトに設計されていて、充実した車内設備とより安全性に配慮した車両になっています。新型車両の出発式は、きょう(17日)午前9時15分から、JR紀伊田辺駅で行われ、地元の田辺市立明洋中学校吹奏楽部の生徒や田辺市のゆるキャラ「たなべぇ」、平安衣装のスタッフらおよそ100人が参加しました。
そして、明洋中学校吹奏楽部が「いい日旅立ち」を演奏するなか、平安衣装のスタッフが出発の合図を行い、午前9時32分発の特急くろしお10号新大阪行きの発車を見送りました。一方、JR白浜駅でも、きょう(17日)午前11時50分から歓迎式典が行われ、地元の堅田保育園の園児や白浜町のゆるキャラ「クエ太郎」、白浜エネルギーランドの「エネゴン」らが、午後0時2分に到着した特急くろしお5号の乗客らを出迎えました。このほか、JR御坊駅でも、時代衣装の「宮子姫」らが乗客の出迎えや見送りなどを行いました。
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和歌山市本町で火事 2人が死傷
きょう(17日)午前、和歌山市本町の店舗兼住宅ビルの一部を焼く火事があり、この家に住む男性と見られる1人が死亡、この男性の妻も軽傷を負いました。
きょう(17日)午前8時前、和歌山市本町1丁目の小早川三郎(こばやかわ・さぶろう)さん80歳方の店舗兼住宅から火が出ているのを、近くを散歩していた人が見つけて110番通報しました。消防車10台などが出動して、火はおよそ30分後に消えましたが、この火事で、3階建ての店舗兼住宅ビルの1階と2階合わせて80平方メートルが全焼し、火元と見られる台所付近から小早川さんと見られる男性の遺体が見つかりました。また小早川さんの妻・美弥子(みやこ)さん72歳が、煙を吸って病院に運ばれましたが、軽傷で命に別状はないということです。警察の調べによりますと、小早川さんは夫婦2人暮らしで、妻の美弥子さんがストーブに給油カートリッジを装着する際、灯油が漏れて引火したものと見られています。現場は、京橋北詰めからほど近く、本町通りに面したビルや商店が密集する地域で、火事が起きた小早川さん方は、本町通りに面したビルの東側が現在は使われていない店舗で、西側を自宅として住んでいました。和歌山西警察署が、男性の身元の確認を急ぐとともに出火原因などを調べています。
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JR紀勢線 串本・和深間 強風で一時運転見合わせ
JR紀勢線は、串本・紀伊有田間に設置されている風速計が規制値を超えたため、きょう(17日)午後1時21分頃から1時間余りにわたって、串本・和深(わぶか)駅間の運転を見合わせ、およそ460人に影響が出ました。
きょう(17日)午後1時21分頃、串本・紀伊有田間の「くじの川橋梁」に設置されている風速計が、規制値の風速30メートルを超えたため、JR西日本では、午後2時27分に規制を解除するまで、串本・和深(わぶか)駅間の運転を見合わせました。このため、特急2本を含む5本の列車に最大57分から15分の遅れが出て、およそ460人が影響を受けました。
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一気に春の陽気、土筆やミツバチも(写真有)
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれる春の彼岸となり、それにあわせるように、これまでの寒さとは一変、和歌山県内は、4月下旬から5月上旬並みの陽気となっています。
きのう(17日)日中の最高気温は、和歌山市で21・1度、新宮市で20・0度、標高800メートルの高野山も14・9度となるなど、それまでの寒さから一変、一気に気温が上昇したほか、今朝の最低気温も串本町潮岬で14・4度、和歌山市で11・7度、高野山で7・0度など、4月下旬から5月上旬の陽気となっています。
【顔を出した土筆(四季の郷公園)】
この陽気に誘われてか、和歌山市の自然観察園「四季の郷公園」では、春を告げる土筆が顔を出し、雨の止み間には満開の菜の花でミツバチが蜜を求めて飛び回っています。ミツバチは18度を超えると活動を始めるとされ、気温の上昇で、やってきたとみられます。
【菜の花にミツバチ(四季の郷公園)】
また、四季の郷公園では、例年に比べてやや遅く、梅の花が今、見ごろを迎えていて、花がこの雨を持ちこたえれば、今年は、桜との共演が楽しめそうです。
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しんぐう元気フェスタ’12が熊野川町で開催
地域を元気にしようという「第7回しんぐう元気フェスタ’12くまのがわ」が、きょう(18日)新宮市熊野川町の熊野川ドームさつきで行われています。催しは新宮商工会議所などでつくる実行委員会が主催して開いているものです。会場では、よしもと復興応援ライブとして漫才ライブが繰り広げられるほか、マジックやダンスの披露もあります。またマグロの解体ショーをはじめ、豚汁などのふるまい、茶がゆやなれずしなどの販売もあります。このほか和歌山大学の学生ボランティア団体による、豪雨災害で傷んだ写真の修復活動が終わり、住民に返却されます。「しんぐう元気フェスタ’12くまのがわ」は午後2時まで行われます。
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わかぱんを一日船長にフェリー旅をPR
船旅の魅力と和歌山県の観光をピーアールしようと、和歌山と四国・徳島を結ぶ南海フェリーできょう(18日)ゆるキャラを一日船長にしたキャンペーンイベントを開きました。南海フェリー「フェリーで和みの旅」キャンペーンでは、和歌山県観光連盟のパンダのキャラクター「わかぱん」を一日船長に迎えたほか、ご当地アイドルユニット「ZagaDa(ザガダ)」を応援隊に迎えました。きょう(18日)午前8時に和歌山港ターミナルで一日船長の就任式を行ったあと、一行は徳島行きのフェリー4便に乗り込み、船内アナウンスや写真撮影会・握手会などをして和歌山県の観光PRを行いました。また徳島港では、徳島県のマスコット「すだちくん」が乗船客を出迎えました。南海フェリーでは今月末まで、フェリーの乗船券に加え、なんばや高野山、関西空港までの乗車券とあわせて2000円で乗れるキャンペーンも行っており、「ゆったり行けます」と船旅の魅力をピーアールしています。
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森上亜希子さんと春の熊野古道を歩く
熊野古道の全面復旧を記念したウォークイベントがきょう(18日)田辺市本宮町で行われ、元プロテニスプレーヤーの森上亜希子(もりがみ・あきこ)さんが、およそ100人の参加者とともに春の古道歩きを楽しみました。催しは田辺市本宮町の世界遺産熊野本宮館の主催で開かれたものです。参加者は6班に分かれ森上さんとともに語り部の解説に耳を傾けながら、発心門王子(ほっしんもんおうじ)から伏拝王子(ふしおがみおうじ)、熊野本宮大社を経て大斎原(おおゆのはら)までのおよそ7.7キロを歩きました。きょう(18日)はあいにくの雨模様でしたが、コース周辺は古道歩きの観光客で賑わっていました。ところで森上さんは、紀伊半島豪雨で被災した熊野古道を復旧、保全するために「熊野古道復興プロジェクト」を立ち上げて募金活動を行っており、この日も参加者に協力を呼びかけました。
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みさき公園55周年イメージキャラに城みちるさん
今年で開園55周年を迎える大阪・岬町のみさき公園のイメージキャラクターに、デビュー曲「イルカにのった少年」でヒットした今年55歳の城みちる(じょう・みちる)さんを起用し、催しを盛り上げていくことになりました。大阪府内で唯一、イルカショーを行っていることや、ともに55年と共通点があることから起用が決まったものです。城さんはイメージキャラクターとして今月(3月)26日から6月30日まで主な駅や電車内などに掲示するポスターやチラシ、それにテレビCMなどに登場するほか、4月3日には一日園長に就任してヒット曲「イルカにのった少年」を歌いながらイルカショーが披露されます。みさき公園は1957年(昭和32年)4月1日に開業し、今年、55周年を迎えます。これに伴い、新しい動物舎「南米の森」を設けたりイルカショーをリニューアルするなど、新しい企画も予定されています。
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大相撲春場所中日、木村山5勝3敗
大相撲春場所は、中日(なかび)を迎えたきょう(18日)、御坊市出身の十両、木村山(きむらやま)は、同じく十両の徳真鵬(とくしんほう)に寄り切りで敗れ、5勝3敗となりました。このほかの県内勢の中日までの成績は、幕下の海龍(かいりゅう)と序二段の紀の川(きのかわ)は、ともに4戦全勝と好調です。三段目では、久之虎(ひさのとら)が3勝1敗、栃ノ島(とちのしま)は2勝2敗、千代雷山(ちよらいざん)は1勝3敗となっています。
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湯浅町でシロウオまつりにぎわう
有田地方の春の風物詩、シロウオ漁でまちをピーアールする、恒例の「シロウオまつり」がきょう(18日)湯浅町の島之内商店街周辺で開かれ、大勢の家族連れらで賑わいました。まつりでは、広川(ひろかわ)の河口近くでシロウオ漁体験が行われ、参加者は川にせり出したやぐらに座り「四ツ手網(よつであみ)」と呼ばれる網を操って、産卵のため海から遡上してくるシロウオをすくい取りますが、水を含んだ網の重さやシロウオを見つけるのに苦労した様子でした。また、島之内商店街ではシロウオすくい体験やシロウオの躍り食い体験も行われ、どもたちの歓声が上がっていました。またシロウオご飯やシロウオのすまし汁のほか、湯浅湾でとれた釜揚げしらすや醤油や金山寺みそなど地元特産品の販売、それに湯浅太鼓の演奏やフリーマーケットも行われ、賑わいました。
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豪雨災害の遺族会主催の合同慰霊祭
紀伊半島豪雨で28人が死亡、1人が行方不明となった那智勝浦町で、きょう(18日)遺族会主催の合同慰霊祭が営まれ、参列した遺族およそ90人があらためて犠牲者の冥福を祈りました。慰霊祭では、今月8日に那智川に近い県道沿いに建立された慰霊碑が除幕されたほか、この水害で水位が最も高くなった地点の3550ミリを示す看板も設けられています。妻と長女を失った那智勝浦町の寺本真一(てらもと・しんいち)町長は「悲しみを乗り越えて立ち直ることが供養となる。ともに力を合わせ、前を向いて一緒に歩んでいきたい」とあいさつしました。また、おいと父を亡くした遺族会代表の岩渕三千生(いわぶち・みちお)さんは慰霊碑の建立と、遺族会の立ち上げに至った経緯を説明し、「きょうが新たなスタート。1人で悩まず、仲間と分かち合い、励まし合いながら頑張って行きましょう」と参加者に呼びかけました。
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県内の146の小学校で卒業式(写真付)
和歌山市や橋本市、有田市など和歌山県内の146の小学校できょう(19日)、卒業式が行われ、卒業生が6年間通った学舎を巣立ちました。
このうち、去年(23年)4月、和歌山市栄谷に和歌山市立の53番目の小学校として開校した藤戸台小学校では、きょう(19日)午前9時30分から、体育館ではじめての卒業式が行われ、藤戸台小学校の卒業生第1号の甘木海真くんら1期生の児童45人に卒業証書が手渡されました。このなかで三木勇次校長は、「毎日夢を持って生き抜いて下さい。そして、知恵を使って、自然災害に強い日本をつくって下さい。みなさんは次の時代を担う希望のしるしです。」とはなむけの言葉を贈りました。一方、おわかれの言葉では、卒業生が全員で1年から6年までの6年間の思い出を語り、「私たちは最初の1ページをつくりました。次のページをみなさんに託します。」と在校生に藤戸台小学校の未来を託しました。このあと、卒業生ひとり一人が感謝の気持ちを込めて書いた手紙を保護者に手渡し、学舎を後にしました。和歌山県内の公立小学校では、今月(3月)22日に100校で卒業式が行われるほか、23日までにあわせて261校1分校で卒業式が行われ、9350人が卒業します。
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中国・山東航空社員保養旅行の和歌山県誘致が実現へ
和歌山県は、中国の山東(さんとう)航空株式会社の社員旅行の誘致に成功し、早速、あす(20日)から第1陣が、和歌山市内や白浜町内を泊まりがけで観光することになりました。山東航空は、和歌山県の友好提携先である中国・山東省(さんとうしょう)の済南(さいなん)市に本社があり、関空・済南便などの定期便を運航している従業員およそ5200人の航空会社です。東日本大震災以降、中国から日本を訪れる観光客が落ち込む中、県は、山東航空株式会社にターゲットを絞って社員旅行の誘致を呼びかけてきたほか、去年(2011年)8月に仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事が山東省を訪問した際にもトップセールスを展開し、これらが功を奏した格好です。今回初めてとなる和歌山県への保養旅行には、山東航空の社員とパイロットのほか家族が対象で、第1陣は、あす(20日)済南発・関空着の飛行機で和歌山市内を観光した後、白浜町へ宿泊し、あさって(21日)は白浜町内を観光したあと、22日から大阪方面を訪れて、24日に済南に帰国する4泊5日の日程です。第1陣を含め、ことし(2012年)は15回に分け、およそ300人の社員や家族らが県内などで保養する見込みで、和歌山県では、ことしの状況を見ながら「来年(2013年)以降も是非続けて欲しい」と話しています。
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25日、第8回孫市まつり
和歌山市を活性化し、観光の振興につなげようと、戦国武将・雑賀孫市と雑賀鉄砲衆をたたえる「第8回孫市まつり」が、今月(3月)25日、和歌山市の鷺森別院周辺で開かれます。
8回目となる今回は、「孫市魂見せちゃるでぇ~紀州雑賀から日本復活へ~」をテーマに、今月(3月)25日・日曜日、午前10時半に、鎧兜を身につけた雑賀衆が、和歌山城・一の橋を出発して、鷺森別院まで練り歩く武者行列で幕を開けます。鷺森別院境内では、鉄砲演武や黒潮躍虎太鼓の演奏、雑賀孫市のイメージキャラクター「まごりん」などのゆるキャラが集まる「ゆるキャラさみっと大集合」のほか、バンド演奏やマジックショー、野外劇などが行われます。また、午後1時からは和歌山市立博物館の太田宏一主任学芸員が「火縄銃と雑賀衆そして戦国時代」と題して本堂で講演会を行います。このほか、孫市鍋の振る舞いや甲冑を実際に着られる体験コーナー、スポーツチャンバラなども行われます。「第8回孫市まつり」は、今月(3月)25日・日曜日、午前11時から、和歌山市の鷺森別院とその周辺で行われます。なお、当日は鷺森別院南側の道路が、午前10時半から午後4時半まで通行止めになります。
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