和歌山県は、大規模工場の誘致を促進するため、物流経費を補助する制度を創設します。来年（２０１２年）１月１日以降、県と協定を締結した企業に適用されます。今回創設する「物流経費補助金」制度は、京奈和(けいなわ)自動車道の県内を中心とする区間と、紀伊半島一周道路が供用されるまでの間、物資の輸送経費のなかの運送会社への委託費用、もしくは、連結子会社を含む企業が支払う燃料費と通行料金の３０％を補助するものです。これは、雇用や投資の規模が県に大きな経済効果を与えると知事が認めた企業に適用されるもので、補助限度額は年間１億円、期間は京奈和自動車道の紀北東道路(きほく・ひがしどうろ)と紀北西道路(きほく・にしどうろ)、それに大和御所道路(やまと・ごせどうろ)の御所区間、または、近畿自動車道紀勢線の紀伊半島一周道路が供用されるまでの間です。来年（２０１２年）１月１日以降、県と協定を結んだ企業に適用されます。仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「今後５年くらいをめどにやろうと思う。その間に道路の供用が始まれば制度を打ち切るが、県では予算措置を講じているので、多くの企業に制度を活用して欲しい」と話しています。またこのほか、本社機能を持つ事務所の投下固定資産額の３０％を新たに補助する「本社機能移転奨励金」制度の創設や、すでに行われている「オフィス施設の立地奨励金制度」の固定資産税の要件緩和も行います。これらの補助金や奨励金制度について、詳しくは、県・企業立地課までお問い合わせ下さい。電話０７３（４４１）２７５５です。
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