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Channel: 和歌山放送ニュース
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日高港など全国8港湾で津波が防波堤超える想定

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国土交通省は、きょう(29日)開いた交通政策審議会の部会で、関東から九州の太平洋側の主な19の港湾のうち、和歌山県の日高港(ひだかこう)や和歌山下津港(わかやま・しもつこう)など、少なくとも8つの港で、大規模地震で最大級の津波が発生すれば、最も沖にある防波堤を越えるというシミュレーション結果を公表しました。 東日本大震災では、津波が乗り越えた防波堤が倒壊するなど大規模な損傷が目立っていて、国土交通省はこの結果を受け、この夏をめどに、防波堤の強化や被災したときの迅速な復旧など総合的な対策をまとめる方針です。シミュレーションは、中部から九州にかけては、東海・東南海(とうなんかい)・南海の巨大地震の震源域に、宮崎沖の日向灘(ひゅうがなだ)などを加えたマグニチュード8・9、東京湾は、1703年の元禄関東地震の震源域を拡大したマグニチュード8・4の地震をそれぞれ想定し、従来よりも規模を大きく見込んで、地震の揺れによる防波堤や岸壁の沈下も考慮しました。その結果、御坊(ごぼう)市の日高港では、防波堤の高さ6・3メートルを越える10・1メートルの津波が押し寄せるとの予想が出ました。このほか、和歌山下津港や徳島県の小松島港(こまつしまこう)、高知県の宿毛湾(すくもわん)など、少なくとも8つの港湾で防波堤を越える津波が押し寄せるという結果になりました。また、東京湾や伊勢湾、大阪湾の港では、津波が防波堤を越えなくても船の航路沿いに押し寄せ、一部のコンテナターミナルなどで浸水被害の出る恐れがあるとしています。国土交通省は「今回反映していない液状化現象の影響も考慮した場合、ほかの港でも被害が出る可能性が高い」として、今後、より詳しいシミュレーションを行う予定です。

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