台風12号などによる紀伊半島豪雨で、紀南地方に設置された避難所のうち、唯一残っていた那智勝浦町の旧グリーンピア南紀の避難所がきょう(16日)閉鎖されました。最後まで避難していた9世帯14人は、きょう午前中に荷物を車などに積んで町内の仮設住宅や県営住宅などに移りました。自宅や倉庫、それに田畑などを土石流で失い、100日以上、妻と避難所に身を寄せていた72才の男性は仮設住宅への引っ越しを終え、「同じような立場の皆さんと励まし合い、いろいろな人に支えられて元気に避難所を出ることができました。できれば津波や土砂災害の心配がない家を1日も早く見つけたい」と話していました。
↧