有田(ありだ)市の特産品「有田みかん」だけで作った100%ジュースを専門家が試飲して、有田市認定品としてふさわしいかを審査する委員会が、きょう(9日)午後、有田市文化福祉センターで開かれ、出品された有田市内の業者による4つの製品すべてが、有田みかんジュースに認定されました。
これは、原産地呼称制度を創設して、有田みかんのブランド化と全国発信に力を入れている有田市が開いたものです。昨年度(2010年度)から果実の認定が行われていますが、今年度(2011年度)からは、ジュースに対しても初めて認定審査が行われました。
きょう(9日)午後2時から官能審査委員会が開かれ、出品された有田市内の3業者・4製品のジュースを、東京の高級洋菓子店「Toshi Yoroizuka(トシ・ヨロイヅカ)」オーナーシェフの鎧塚俊彦(よろいづか・としひこ)さんや、日本ソムリエ協会監事でマスターソムリエの高野豊(たかの・ゆたか)さん、和歌山ロイヤルパインズホテル総料理長の佐々木生剛(ささき・せいごう)さんら男女8人の専門家が審査員となって、ワインのテイスティングと同じ方法で試飲し、酸味と甘みのバランスや、口当たり、香りを10点満点で総合評価しました。そして協議の結果、すべてのジュースが合格基準の6・5点以上を獲得し、有田みかんジュースに認定されました。
認定されたのは、株式会社伊藤農園の「特別栽培100%ピュアジュースみかんしぼり」と的場秀行(まとば・ひでゆき)さんの「生しぼりじゅーす」それに、株式会社早和(そうわ)果樹園の「味一(あじいち)しぼり」と「味まろしぼり」のの3社4点で、このうち「味一しぼり」は特に優れたジュースとして審査員の意見が一致し、審査員奨励品にも選ばれました。
認定された3業者には、特別ゲストで有田みかん大使の女性お笑いコンビ「ハリセンボン」から認定証と認定シールが送られました。有効期間はきょう(9日)から1年間です。
有田市によりますと、今回は市内の業者だけが対象でしたが、次回以降は募集範囲を広げたい考えも示しました。認定有田みかんジュースの詳しい情報は、有田市のホームページで紹介されます。
↧