去年(2011年)9月の紀伊半島豪雨からの早期の復旧や町の賑わいを取り戻そうと、那智勝浦町(なちかつうらちょう)で、きょう(2月1日)から、ひな人形を町内のあちこちで飾る「南紀勝浦ひなめぐり」が始まりました。
きょう(1日)午前10時から勝浦バスターミナルで行われた開会式では、地元の勝浦認定子ども園の園児たちが、童謡「うれしいひなまつり」を合唱し、実行委員会のメンバーらがくす玉を開いて祝いました。那智勝浦町は、千葉県勝浦市や徳島県勝浦町(かつうらちょう)と交流があり、家庭で眠っていた人形を全国から集めて展示している勝浦市や勝浦町、それに海南市などの協力で実現したもので、千葉からは人形の大半を、徳島からはひな壇などを提供してもらいました。町内のあちこちには、カラフルな衣装を身につけたおよそ4500体のひな人形が飾られています。那智勝浦町観光協会の外山靖夫(とやま・やすお)会長は「観光の起爆剤になります」と話していました。また、実行委員長を務める堀明弘(ほり・あきひろ)さんは「ひな人形には子どもの成長を願う一方で、人と人との繋がりを取り戻す力があると聞きます。町や観光の復興のきっかけになれば」と話していました。南紀勝浦ひなめぐりは、来月(3月)31日まで開かれています。
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