和歌山市に本社のある島精機製作所の平成24年3月期の第3四半期の決算は、売上高、営業利益ともに前の年の同じ時期に比べ減少し、純利益も円高による為替差損などで赤字になりました。
これは、きょう(27日)島精機が発表したものです。それによりますと、去年(23年)4月から12月までの第3四半期は、去年(23年)7月以降、急速に減退した設備投資が回復せず、おととし(22年)の同じ時期に比べ、売上高が7.5%減って286億円、営業利益も前期の44億円あまりから37億円あまり減って7億2千万円となったほか、円高にともなう37億円あまりの為替差損などが発生したため、純利益で20億円の赤字となりました。島精機では減収減益となったことについて、コストダウンや経費削減に取り組んだが、円高の影響や厳しい競争により販売価格が下落したためとしています。一方、ことし(24年)3月期の業績予想については、厳しい経済状況の中で、ニット生産市場での設備投資の急速な回復は望めないとして、売上高を460億円から385億円に、また純利益を10億円の黒字から17億円の赤字にそれぞれ下方修正しました。
↧