田辺市龍神村(たなべし・りゅうじんむら)を拠点に全国や世界で活躍する、チェーンソーアーティスト・城所(きどころ)ケイジさんの彫刻展が、きょう(12日)から、JR紀伊田辺(きいたなべ)駅前商店街の「ギャラリー駅前」で行われています。
これは、田辺市の駅前商店街振興組合が子どもから大人まで楽しめる芸術に触れることで、気軽に商店街を訪れてもらおうと企画したものです。会場の「ギャラリー駅前」は、和歌山県と田辺市の補助金を得て、去年(2011年)8月、商店街の空き店舗にオープンしたギャラリーです。今回は、城所さんが最近手がけたチェーンソーだけを使って作った彫刻30点が展示されています。
最新作「モササウルス」の彫刻と城所さん(1月12日・田辺市湊)
特に、きのう(11日)完成したばかりだという、有田川(ありだがわ)町内の地層から去年化石が発見された海の恐竜「モササウルス」の彫刻と、去年(2011年)5月の全国植樹祭で展示され、広川(ひろがわ)町内の地層で化石が発見された、陸の恐竜「カルノサウルス」の彫刻は、辰年と龍神村にちなんだ目玉作品となっています。
去年の全国植樹祭でも展示された「カルノサウルス」の彫刻(1月12日・田辺市湊)
このほかにも、クマやワシなどの動物の彫刻やレリーフなどもあります。城所さんは「龍神村の人々は田辺市中心部との繋がりの大切さを台風12号災害で痛感した。同じ田辺の住民として、作品を通じて地域の結束に役立ちたい」と話しています。また、商店街振興組合の田中淳司(たなか・じゅんじ)理事長は「子どもも大人も気軽に商店街に親しめます」と多くの来場を呼びかけています。城所ケイジさんの彫刻展は、きょう(12日)から今月18日まで、田辺市湊(みなと)、JR紀伊田辺駅前商店街の「ギャラリー駅前」で開かれています。入場は無料です。なお、14日と15日、それに18日は城所さん本人が会場を訪れます。また、会場では、抽選で城所さんの彫刻が3人に当たるクイズの用紙も配布されています。
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