台風１２号による紀伊半島豪雨で、大きな被害を受けた那智勝浦町の熊野那智大社で、きょう（２７日）、那智の滝の上にかかる大しめ縄の張り替えが行われました。
直下型の滝としては１３３メートルと、日本一の高さを誇る那智の滝のしめ縄の張り替えは、毎年７月の那智の火祭りと年の瀬の年２回行われる恒例行事ですが、ことし（２３年）は９月に紀伊半島を襲った台風１２号による豪雨で流されたため、１０月にもしめ縄の張り直しが行われていて、３度目となります。きょう（２７日）は、白装束にわらじ履き、烏帽子姿の神職ら５人が、長さ２６メートル、直径６センチ、重さ４キロのしめ縄を、熊野那智大社から担いで険しい山道を上がり、滝の上に到着しました。そして、命綱なしで冷たい水につかり、滑らないように足元を確認しながら、しめ縄の張り替え作業を行いました。那智の滝は、大みそかから元日にかけてライトアップされ、那智山を訪れる初詣客を迎えます。
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