すさみ町で「ホテルシーパレス」を運営していた南海土地開発株式会社が、資金不足のため経営が行き詰まり、今月(3月)27日に事業を停止していたことがわかりました。負債総額は3億円と推定されています。民間の信用調査会社・東京商工リサーチ和歌山支店によりますと、南海土地開発は、資本金5000万円、1961年(昭和36年)に大阪市で設立され、すさみ町の町有林を買収後、1972年(昭和47年)12月に、政府登録国際観光旅館「ホテルシーパレス」を新築オープンさせました。枯木灘(かれきなだ)を臨む立地に客室40室を誇る観光ホテルとして人気を博したほか、2004年(平成16年)には、県内で初めて日本グラウンドゴルフ協会が認定するグラウンドゴルフ場をオープンさせ、営業強化をはかりましたが、観光客の減少に伴いホテルの経営が圧迫されて資金不足に陥り、去年(2011年)営業休止に追い込まれました。この間、本社を大阪市内からすさみ町に移転させましたが、ここ2年あまりの間で代表者が4人も交代するなど経営が混乱し、資金繰りや事業再開のめども立たず、今月(3月)27日、事業を停止しました。負債総額は3億円と推定されます。
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