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那智勝浦町・台風復興など90億円あまりの当初予算案

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那智勝浦町(なちかつうらちょう)の新年度(2012年度)の一般会計当初予算案が発表され、豪雨災害復旧費用を中心に、過去最大となる90億円あまりの規模になることがわかりました。今月(3月)7日(水)に開会する3月定例町議会で審議されます。那智勝浦町の新年度の一般会計当初予算の総額は、前の年度より21億円あまり、率にして30・5%増額の90億678万3000円で、過去最大規模となっています。歳入は、台風災害や固定資産税の評価替えなどが影響して町民税や固定資産税などが減少していますが、災害復旧事業の国や県からの支出金が23億3700万円あまりあるほか、町の貯金にあたる財政調整基金の取り崩しなども3億8000万円充てています。歳出は、災害復旧費が全体の18・2%にあたる16億3600万円あまり、前の年度と併せるとおよそ25億4000万円にのぼっているほか、民生費が全体の24・1%の21億6800万円あまりなどとなっています。新規事業は、豪雨で被災した井関(いせき)保育所や農業用施設、林道、公共土木施設の復旧のほか、土石流の発生した那智川(なちがわ)の3か所に24時間体制で監視できるカメラの設置などが盛り込まれています。また、災害復興祈念公園の建設や慰霊祭の開催、台風12号災害史を印刷する事業などもあります。また災害対策事業として、避難路や防災ラジオ700台の整備のほか、水産業用製氷施設の整備や、中学生の医療費の支給延長、国体への準備、観光宣伝事業なども盛り込まれています。このほか、市野々(いちのの)小学校や道路の復旧費用などを盛り込んだ、およそ3億9200万円あまりの今年度(2011年度)の一般会計補正予算案も併せて発表されました。那智勝浦町の寺本真一(てらもと・しんいち)町長は「新年度を災害復興元年と位置づけ、災害に強く、医療や福祉も充実させた、より安心・安全なまちづくりに取り組む」とコメントしています。新年度予算案や補正予算案などは、今月7日に開会する3月定例町議会で審議されます。

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