日本に古くから伝わる精進料理を通して食に関する知恵を学ぼうという教室が、きょう(2日)かつらぎ町の築野食品工業で開かれ、国内外で講演活動を行っている精進料理研究家の藤井まりさんが心とからだにやさしい食事について試食を交えながら講義しました。
この中で藤井さんは、精進料理は「海外にも誇れる日本の食文化」と指摘し、「人間は自然の中で生かされています。それぞれの土地で採れるものを旬を大切にしながら無駄なくいただきましょう」と呼びかけました。藤井さんは、ごま豆腐やショウガごはん、干柿入りの春菊の白和えや大根など根菜たっぷりのけんちん汁などあわせて5品を手際よく作ると、試食した参加者からは「砂糖を使っていないのに甘みがある」
などと好評でした。参加した橋本市の女性は「家族に対する心をもって調理をすることが大切なんだと感じました」と食への想いを新たにしていました。築野食品工業では、主力商品のこめ油をひろく知ってもらおうとおよそ2年前からさまざまな料理教室を開いており、今後もこうした取り組みを進めていくことにしています。
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