和歌山県特産の熊野牛(くまのぎゅう)の子牛の審査会が、きょう(14日)午前、田辺(たなべ)市で開かれ、オス・メス合わせて6頭の子牛が優秀な熊野牛の子牛に選ばれました。これは、熊野牛産地化推進協議会の主催、和歌山県の後援で毎年2月に行われているものです。ことし(2012年)は、県内17市町村で熊野牛の子牛の繁殖や飼育を手がける22戸の畜産農家から、去勢したオス56頭と、メス35頭のあわせて91頭の黒毛和牛の子牛が出品されました。審査は、きょう(14日)午前7時から田辺市秋津町(あきづちょう)の熊野牛子牛市場で開かれ、3人の審査員が、子牛の体重や体の長さなどを測定したり、毛並みの様子などを確かめたりしながら、審査しました。その結果、最優秀には、去勢牛(うし)(オス)の部が、白浜町(しらはまちょう)の尾崎春己(おざき・はるみ)さんの出品した「安福照(やすふくてる)」号、雌牛(めうし)の部は、岩出(いわで)市の神下勝幸(かみした・まさゆき)さんの出品した「きたあきかつ」号がそれぞれ選ばれました。また、第2位にあたる優秀賞一席には、去勢牛は、和歌山市の野嶋良平(のじま・りょうへい)さんの「松勝鶴(まつかつつる)」号、雌牛は古座川町(こざがわちょう)の谷正夫(たに・まさお)さんの「やすしげゆき」号が選ばれたほか、第3位の優秀賞二席には、去勢牛は、海南市・黒沢牧場の「翔(しょう)」号、雌牛は田辺市本宮町(ほんぐうちょう)の石谷強(いしたに・つよし)さんの「もえぎ」号が選ばれました。和歌山県畜産課では「この審査を通じて、県内の熊野牛生産技術の向上と畜産の振興を図りたい」と話しています。
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