台風１２号で大規模な土石流が発生した、那智勝浦町（なちかつうらちょう）の那智川水系の金山谷川(かなやまたにがわ)で、きのう（１１日）から、国土交通省による砂防ダムの建設工事が始まりました。那智勝浦町では、台風１２号の豪雨で土石流が発生し、多くの死者や行方不明者が出ました。国土交通省のその後の調査で、町内７カ所で土石流対策の緊急工事が必要として、砂防ダム整備などを行うことを計画し、このうち、金山谷川については今月（１２月）１０日に地元への工事の説明が終わったとして、きのう（１１日）砂防ダム工事に着工したものです。工事は、金山谷川におよそ２２００立方メートルと、およそ３３００立方メートルの容量を持つ２段構えの砂防ダムを建設する予定で、初日のきのう（１１日）は、工事用道路の整備や重機の搬入などを行いました。そして、工事用道路の整備後、掘削工事に移り、今年度（２０１１年度）中にダム本体の工事に着手する予定です。国土交通省・近畿地方整備局では、残りの６カ所でも、順次計画の策定や地元への説明を行うなど、速やかな着工を目指すとしています。
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