和歌山市北部の滝畑地区に建設が計画されている産業廃棄物最終処分場についての住民説明会が、昨夜(5日)、地元の山口地区の住民を対象にはじめて開かれました。
住民説明会は、きのう(5日)午後7時から、和歌山市里の山口小学校で開かれ、地元山口地区の住民およそ200人が参加しました。説明会では、まず設置事業者のフォーシーズン・ファクトリーの担当者が、産業廃棄物最終処分場の計画概要や調整池などの施設、それに活断層との関係などについて説明しました。このあと参加した住民らから、「安定5品目以外を持ち込めないようにできるのか」、「水の処理能力が足りないのではないか」、「問題が起こったとき、どんな対応をとるのか」など設置に対しての不安や疑問など多くの意見が出されました。フォーシーズン・ファクトリーの西村和能社長は、「地元の協力なしでは、事業は成り立たない。一人でも多くの住民に理解してもらえるように努力していきたい。」と述べました。一方、滝畑自治会の瀧本貞雄会長は、「説明に誠意がない。信頼が損なわれ、不安が高まるばかりだ。断固阻止する。」と話しました。この産業廃棄物最終処分場は、和歌山市北部の滝畑地区の山林およそ18ヘクタールに建設が計画されているもので、廃プラスチックやゴムくず、金属くずなど安定5品目を処分するための安定型最終処分場です。地元の滝畑自治会と山口地区連合自治会は、産業廃棄物最終処分場の建設によって、山林が伐採され、洪水や土砂災害などを引き起こすほか、世界遺産の熊野古道に近く、散策する観光客に危険を及ぼし、浄水場の水質にも影響を与えるなどとして、設置に反対していて、これまでに、5万人分の設置に反対する署名を和歌山市に提出しています。
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