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腎臓病患者向けにより柔らかい食感の低蛋白パン(写真付き)

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和歌山市の製パン業者が、腎臓病患者用の食材として、小麦デンプンを原料に使ったタンパク質が極めて少なく、ふんわりとした食感のパンを開発し、このたび特許申請しました。 特許申請の蛋白調整パンを手にする笠畑社長(1月19日・和歌山県庁) このパンは和歌山市の有限会社下津(しもつ)フードサービスの笠畑幸荘(かさはた・ゆきしげ)社長が、おととし(2010年)和歌山市内の病院の依頼でおよそ1年かけて開発し、和歌山県工業技術センターが支援しました。原料に小麦デンプンが使われていて、生地のこね方や発酵温度を変えるなど独自の製法を編みだし、去年(2011年)10月に特許申請しました。従来の米粉(こめこ)を原料にした低蛋白(ていたんぱく)パンと比べて、タンパク質の量と塩分が低く抑えられているほか、食感も米粉のパンは時間が経つと固くなるのに対して、小麦デンプンのパンはふんわりとした食感を保ち、サンドイッチや菓子パンにも使えます。 笠畑社長はきょう(19日)午後、記者会見し「小麦デンプンには粘りをもたせるグルテンが含まれておらず、生地づくりに苦労した」と振り返ったうえで「患者さんから食べる楽しみが増えたと喜ばれた。今後は増産体制や海外への特許出願も検討したい」と述べました。このパンは、英語で腎臓を意味する「キドニー(kidney)」から「紀路兄(きどにい)さんの蛋白調整パン」と名付けられ、和歌山市狐島(きつねじま)の「ブレッドハウス・ピノキオ」で製造・販売されています。またホームページで予約の受付も行っています。詳しくは下津フードサービスまでお問い合わせ下さい。電話073(452)7733です。

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