和歌山市に本店がある紀陽銀行は、災害に強い金融機関を目指して、来月(4月)1日から、発電機を設置した車両・電源車を和歌山市に配備することになりました。
紀陽銀行では、去年(23年)9月の台風12号による紀伊半島豪雨で、田辺市本宮町の本宮支店が、熊野川の氾濫により、店舗が浸水し、停電するなどの被害をうけました。このため、突発的な停電に対しても、利用者に継続して金融サービスを提供できるように、電源車を導入することになったもので、このような型の電源車の導入は、近畿の地方銀行では、はじめてです。この電源車は、ルートバンタイプの車両に発電機を設置した特殊用途自動車で、燃料満タンで、およそ6時間発電することができます。そして、電源車の導入で、これまでの発電機をトラックに積み込む時間を短縮することができ、金融サービスの中断を最小限に抑えることができるようになります。紀陽銀行では、今後も自家発電設備を設置した店舗を増やすなど、災害に強い銀行をめざして、努力していきたいとしています。
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